河田医院 診療時間

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木曜日の午後・日曜・祝日、12月31日、1月1,2,3日は休診
※ただし、休日当番医担当の場合は診療を行います
土曜日は16:00までの診療となります 

ペインクリニック

ペインクリニックの概要

ペインクリニックとは、
痛みの診断・治療を行う専門科です。
痛みには、身体の異常事態を教えてくれる
大切な働きがあります。

痛みが続くと、生活の質を低下させることにもなり得ます。そこで、痛みを早期に和らげることがとても大切になります。 ペインクリニックでは、薬物治療や神経ブロック療法などの方法を用いて、痛みを和らげ、仕事や日常生活がしやすくなる工夫をしていきます。 痛みの治療にあたっては、患者様の痛みを専門的に診察し、診断と適切な治療を計画します。

頭部

顔面から頭にかけての激しいを伴います。
繰り返す片側の顔面や口の痛みで、特定の場所を触れるだけでなく、会話、食事、歯みがき、洗顔、洗髪など日常生活の動作をきっかけとして、短いが耐えがたい痛みが前ぶれもなく何度も起こります。口の中の痛みの場合は、歯科にかかっても「異常は無い」と言われたり、歯が原因と言われて治療したにもかかわらず痛みがとれなかったり、原因不明に悩む場合も少なくありません。

頭痛は主に一次性頭痛(はっきりとした病変がなく頭痛をひきおこす病気。片頭痛、緊張型頭痛、群発頭痛、後頭神経痛など)と二次性頭痛(頭の中に、出血、梗塞、腫瘍、炎症などの病変があり、頭痛とともに麻痺や生命にかかわる事態を引き起こすため、緊急に神経内科、脳外科の診療が必要。副鼻腔炎(蓄膿症など)、緑内障など鼻や目の病気でも頭痛を生じることがあります)に分類されます。

発作的かつ繰り返し起こる、片側性のズキンズキンとした脈を打つような強い頭痛で1~2日続くことが多いです。吐き気や嘔吐、音や光などで症状が強くなることがあります。

ストレスや不自然な姿勢などによって起こる頭頸部筋肉群の持続的な収縮が原因となり、圧迫感・緊張感・締め付け感を伴う頭痛が左右共に起こります。頭痛は30分程度から長いと1週間近く継続することがあります。

短期持続性(1~数時間程度)で、目の奥(眼窩部、眼窩上部)または側頭部の頭痛です。片側性の激しい頭痛で、頭痛発作が頻発する期間(群発期間、数週間~数ヵ月間)と無症状の期間(完全寛解期、6ヵ月~数年間)とが繰り返してみられます。群発期間は決まった時間(朝方、睡眠中など)に前兆無しに激しい頭痛が起こります。また痛みのある側の眼球結膜(白目の部分)の充血や流涙、鼻汁、鼻づまりなどを伴うことが多いです。

耳の後ろや首・頭の後ろから頭のてっぺんにかけて、刺し込むような痛みがある。頭皮の表面が傷むように感じ、重度の場合には頭髪に触れただけで痛みが生じることがあります。

痛みは短時間であるものの(数秒~数分間)、「発作的」、「電撃的」、「針で刺したような耐え難い」痛みで、会話、咳、特に嚥下(飲み込み時)によって痛みが誘発される。痛みの部位は、片側性で口の中、舌のつけ根、のどの奥に生じます。発作期は約1ヵ月程度で、一旦治まると半年から数年間は痛みが生じないと言われています。

口腔内の灼けるような、あるいは異常な感覚が毎日2時間以上かつ3ヵ月以上続き、詳しい検査をしても異常がない病気です。ヒリヒリする、やけどをしたような痛み、しびれるといった症状であり、舌の先や縁に限定されるものを特に舌痛症と言います。舌の他に、歯肉(歯ぐき)や口唇、口蓋粘膜などに痛みが生じることがあります。 

脳梗塞や脳出血などの脳卒中による後遺症以外が原因となる顔面神経麻痺です。
特発性顔面神経麻痺(ベル麻痺)や、耳のまわりに発症する疱疹に引き続き発症する顔面神経麻痺(ラムゼイ・ハント症候群:帯状疱疹ウイルスが原因)などがあります。神経ブロック療法にて症状が軽快することがあります。 

片側のまぶた、ほほ、口のまわりが自分の意志と関係なく勝手にピクピク動いてしまう病気です。ひどいときには片目がつぶったまま開くことが困難であったり、顔がひきつってしまうような場合もあります。疲れたときなどに一時的に出現する軽い症状ではなく、頻繁に起こるものです。 

片側または両方の目の周囲の筋肉が、自分の意志とは関係なく勝手にけいれんし、まばたきをくりかえしてしまう病気です。目のチクチクする痛みや羞明感(光が異常にまぶしく、ひどくなると目を開けていられなくなること)、目の乾燥感、異物感、流涙を伴うこともあります。 

突然発症する片側の難聴であり、聴力の低下や耳閉感、耳鳴りやめまいを伴うことが多いです。
痛みを伴う病気ではありませんが、神経ブロック療法にて症状が軽快することがあります。 

めまい、難聴、耳鳴を主な症状とする耳鼻科領域の疾患です。
明確な原因は不明ですが、発症の誘因に肉体的・精神的過労や睡眠不足など、種々のストレス、精神的要因の関与が疑われています。
薬物療法と合わせて神経ブロック療法にて軽快する例もあります。 

痛みを伴う病気ではありませんが、薬でコントロールしきれず調整に苦しむ方、減感作療法や鼻粘膜へのレーザー照射を望まれない方には、神経ブロック療法が効果的なことあります。 

頚部、肩

椎間板ヘルニアは腰だけの病気ではありません。頚椎にも多く、脊髄から分かれた神経の枝を圧迫し、首、肩甲骨のまわりや腕・手の痛み、しびれ、運動麻痺を引き起こすことがあります。頸部の運動により症状は増減しますが、首を後ろにそらすと痛み、しびれが強くなることが多いです。 

頸椎(首の背骨)の変形や椎間板の劣化変形により、椎間板ヘルニアと同じように脊髄から分かれた神経の枝を圧迫する病気です。頸椎椎間板ヘルニアと同様に首の痛みやこり、肩甲骨のまわり、腕から手にかけての痛み、しびれを引き起こします。 

頸椎(首の背骨)の変形や椎間板の劣化変形が進行して脊髄自体が圧迫される病気です。両手の痛み、痺れ、箸の使用やボタンのはめはずしなど指の細かい動作が鈍くなる。進行すると足の痺れ、歩行障害、排尿・排便のコントロールにも障害が出てくることがあります。 

背骨にもある骨と骨の連結部(これを椎間関節と言い、左右にあります)に由来する、後頭部や後頸部、肩甲骨周囲の痛みを引き起こす病気です。首の前・後屈や傾けたり回したりすると痛みが強くなることがあります。 

脊髄の前を縦に走る後縦靭帯が、肥厚・骨化して脊髄や脊髄から分かれる神経の枝などを圧迫する病気です。神経根症や脊髄症を引き起こします。日本では難病に指定されている病気です。 

眠っていて目が覚めたときに、首の後ろや首から肩にかけての痛みが出ることがあります。首を動かすと痛みが出る時もありますし、痛みで首を動かせない時もあります。様々な要因があり、特定の原因があるわけではありません。 

レントゲン検査やMRIなどで検査をしても原因が不明な首、肩、腕に痛み、痺れ、凝り感、異常感覚など多彩な症状がある疾患です。パソコン作業、事務作業といったデスクワークや長時間作業による筋肉疲労、姿勢の悪さ、ストレスなどによることが多いと言われています。 

自分の意志とは関係なく、首が勝手にどちらかの方向に傾いたり回ったりしてしまい、まっすぐな姿勢ができない場合があります。首、肩の筋肉の痛みを伴うこともある。 

頸椎の手術の後も腕の痛みや痺れが残っている、軽くなったが日常生活には支障がある、または新たな痛みや痺れ症状が生じる病態です。

これまで「むち打ち損傷」という名称でしたが、現在では外傷性頚部症候群と言われています。交通事故に限らず、頸椎に急激な力が加わることで、頚部痛、肩こり、頭痛、めまい、手の痺れ、などの症状がでます。レントゲン検査での骨折や脱臼は認められません。通常は数週間で自然治癒しますが、中には数年にわたって経過する例もあります。

首すじ、首のつけ根から、肩または背中にかけて張った、凝った、痛いなどの感じがし、頭痛や吐き気を伴うことがあります。
頸椎の病気、肩関節の病気、頭痛、眼精疲労、筋肉疲労、体型、姿勢の問題、運動不足、ストレス、ホルモンバランスの障害などによって、首から肩にかけての筋肉が持続性の緊張を強いられ硬くなり、血流が滞りがちになったり炎症を起こしたりして、疲労物質や痛みを引き起こす発痛物質が局所にたまっているとされています。 

中年以降から生じる肩の痛みと運動制限が主な訴えです。持続痛と夜間痛、運動障害が特徴です。腕を動かすことにより痛みがあるため、腕が上がらない、背中に回すことが難しい、洗髪、着替えなどの日常生活動作が困難になることがあります。夜間〜明け方に、激しい肩の痛みで目を覚ますこともあります。 

肩の運動障害・運動痛・夜間痛を訴えます。運動痛はありますが、多くの患者さんは肩の挙上は可能です。
五十肩と違うところは、拘縮、すなわち関節の動きが固くなることが少ないことです。 他には、挙上するときに力が入らない、挙上するときに肩の前上面でジョリジョリという軋轢音がするという訴えもあります。 

腕、肘、手(腕以外に原因がある場合)

首の疾患により、頸髄や頚髄から出た神経の枝(脊髄神経)に障害があり、腕や手の痛み、痺れ、脱力感が発生することがあります。 

頸髄や一部の胸髄から出た脊髄神経(腕神経叢)が鎖骨のまわりを通って腕に入るところで障害があり、腕や手の痛み、しびれ、脱力感や頸部、肩甲骨周囲に凝りと痛みが発生します。

首や胸の中の腫瘍などにより、腕や手の痛み、痺れ、脱力感が発生することがあります。 

腕、肘、手(腕、肘、手に直接原因がある場合)

それぞれテニス肘、ゴルフ肘と言われている疾患です。タオルを絞る、ドアノブを回す、下にある物を手で掴んで持ち上げるなどの動作時に、肘の外側や内側に生じる痛みが特徴です。テニス、ゴルフなどの腕を使うスポーツ選手以外にも、パソコンなどのデスクワークや家事を行なう主婦の方にもよく起こるとされています。 

正中神経が手首を通る際に圧迫されることが原因で、人差し指、中指を中心に親指から薬指にかけての痺れ、痛みが生じる疾患です。特に夜間〜明け方に強い症状が出ることがあります。小指には症状が出ません。進行すると手のひらの親指のつけ根あたりのふくらみが痩せてきます。 

手首の親指側の腱鞘炎により痛みが生じる疾患です。物を握ったり手首を捻ったりする様な親指を動かす運動により痛みが強くなります。 

指を曲げる腱の炎症により、指を伸ばそうとすると、指のつけ根で引っかかるような感じがあり、バネ仕掛けのようにして伸びます。痛む指の付け根に痛み、腫れ、熱感が生じます。 朝方に症状が強く、日中は使っていると症状が軽減することもあります。 

指の第1関節が変形し曲がってしまう原因不明の疾患です。指の第1関節が赤く腫れたり、曲がったりして痛みを伴うことがあります。この関節の背中側には小さなこぶ状のでっぱりができ、関節が曲げにくくなったり痛みが出たりする疾患です。
いろいろな程度の変形があります。すべての人が強い変形になるとは限りません。 

胸、背中、腹

肋骨に沿って胸や背中が痛む疾患です。体を動かしたり咳、深呼吸をすると痛みが強く出ることがあります。原因不明の特発性もありますが、何らかの疾患が原因によることもあります。

胸椎(背骨の胸部分)に何らかの圧迫力が加わり、潰れてしまう疾患です。原因として、加齢による骨粗鬆症や悪性腫瘍の転移などがあります。転んだり、重い物を持ったり、体を動かしたりがきっかけで背骨が潰れ、背中から胸やわきばらにかけて痛みが生じます。複数箇所に生じる背中が丸くなったりします。

頸椎や腰椎ほど多くはありませんが、胸椎でも椎間板ヘルニアを生じることがあります。痛みよりは、下肢のしびれ、感覚低下や脱力感を感じる疾患です。背中や肋間神経に沿って痛みを生じる場合もあります。進行すると、尿意・便意があってもすぐに出なかったり、失禁してしまったりすることもあります。 

背骨にもある骨と骨の連結部(これを椎間関節と言い、左右にあります)が原因の疾患です。鈍く圧迫感のある痛みや、体を動かしたときの痛み、肋骨に沿うような痛みをみることがあります。体を捻ったり、前・後屈したりした時に痛みが強く出ることがあります。

心臓や肺の手術などの開胸手術や内視鏡による胸部の手術の後、傷は治ったのに(2ヵ月以上経過しても)傷周辺の表面に痛みやピリピリした感じが残っている疾患です。

悪性腫瘍の脊椎転移により背中や肋間神経に沿った痛みが生じることがあります。圧迫骨折を起こすこともあり、進行すると脊髄を圧迫して麻痺を引き起こすこともあります。 

膵炎とは膵臓の炎症による疾患です。発症後間もない急性膵炎と膵炎が長期間持続している慢性膵炎があります。根本的な治療は消化器内科での治療となりますが、膵炎による腹痛に対しては神経ブロック療法が有効となることがあります。

腰、下肢

腰椎や椎間板、脊椎のまわりにある筋肉といった腰自体に原因があるものと、腎臓、尿管結石、腹部大動脈瘤、子宮筋腫、子宮内膜症などの骨盤内臓器の病気などが原因のものがあります。加えて身体表現性障害などの精神疾患や精神的なストレスによる心理的な原因による場合もあります。また、いたみが2~3ヵ月継続すると、慢性腰痛と言って難治性腰痛となることがあります。

椎間板は、背骨をつなぎ、クッションの役目をしています。その一部が出てきて神経を圧迫して症状が出ます。椎間板が加齢などにより変性し断裂して起こります。
症状は腰から主に臀部(お尻の部分)が痛くなったり、下肢に痺れや痛みが放散したり、足に力が入りにくくなります。進行すると、尿意・便意があってもすぐに出なかったり、失禁してしまったりすることもあります。

特徴的な症状に、腰や脚の痛みや痺れが出るため、歩行と休息を繰り返す間歇性跛行(かんけつせいはこう)があります。腰痛はあまり強くなく、安静にしている時にはほとんど症状がありませんが、背筋を伸ばして立っていたり歩いたりすると、ふとももや膝から下に痺れや痛みが出て歩きづらくなります。しかし、前かがみになったり、座ったりすると痺れや痛みが軽減されます。また、両足が冷たいとか足の裏の感覚がおかしいといった症状もみられることがあります。進行すると、下肢の力が落ちたり、肛門周囲のほてりや尿の出がわるくなったり、逆に尿が漏れる事もあります。 

腰椎同士がずれているため腰だけでなく、脊髄神経を圧迫して脚が痛くなったり、痺れが生じます。脊柱管狭窄を併発することもあり、脊柱管狭窄症状がみられることがあります。若いときから運動などによって連結部が損傷することによって生じる「分離すべり症」と、加齢とともに腰椎の並びが不整となって生じる「変性すべり症」があります。

何か物を持ち上げようとしたとき、腰を捻じるなどの動作をしたときなどに起こることが多いですが、朝起きた直後や何もしないで起こることもあります。痛みの原因はさまざまで、腰の中の動く部分(関節)や椎間板に許容以上の力がかかってけがしたような状態(捻挫、椎間板損傷)、腰を支える筋肉やすじ(腱、靱帯)などの柔らかい組織(軟部組織)の損傷などが多いと考えられます。

加齢に伴い生じる腰椎の変形(多くは骨棘といい、背骨にできたトゲのでっぱり)の他に、腰椎椎間板症、腰椎椎間関節症などが含まれます。痛みは腰やお尻に痛みが生じることが多いです。特に朝起きた時や、座っていて立ち上がる時のように動作のはじめに痛みがあり、歩き出すと楽になってくることがあります。長く立っているなど、長時間同じ姿勢でいる時も痛みが出やすいとされています。

椎間板が加齢により変性し、背骨のクッションとしての働きや背骨の安定性が低下することで、腰痛をきたしている状態です。坐位(特に前かがみ)など椎間板への負担が強いときのみ腰痛が出現します。 

背骨にもある骨と骨の連結部(これを椎間関節と言い、左右にあります)が原因の疾患です。背骨の真ん中のすぐ横を押さえると痛みがあったり、後屈時(腰を反らした状態)に痛みが生じます。慢性化すると腰だけでなく、脚にも痛みが拡がることがあります。

仙腸関節とは、仙骨と腸骨のつなぎ目です。中腰作業や不用意な動作などの姿勢不良、妊娠・分娩、外傷などにより、骨盤の仙腸関節に炎症や変形を引き起こし、腰〜お尻に痛みを生じることがあります。そけい部(脚の付け根)や太ももの後ろにも痛みを伴うことがあります。 

腰椎に何らかの圧迫力が加わり、潰れてしまう疾患です。原因として、加齢による骨粗鬆症や悪性腫瘍の転移などがあります。転んだり、重い物を持ったり、体を動かしたりがきっかけで背骨が潰れ、痛みが生じます。

腰椎か臀部(お尻)に原因があり、お尻から太ももの後ろ、膝から下にかけて痛みや痺れが生じます。基本的な症状は痛みと痺れですが、少し歩くと下肢が痛くなり、休み休みでしか歩けなくなる症状や座ることで痛みが増強し、歩行で楽になる症状などがあります。
重症化すると、痛みで眠れなくなったり、排尿・排便障害が起こることがあります。

坐骨神経痛とは異なり、脚のつけ根から膝にかけ太ももの前から横にかけて痛みや痺れといった症状があります。

腰椎の手術の後も下肢の痛みや痺れが残っている、軽くなったが日常生活には支障がある、または新たな痛みや痺れ症状が生じる病態です。

悪性腫瘍の脊椎転移により腰や下肢に痛みが生じることがあります。圧迫骨折を起こすこともあり、進行すると脊髄を圧迫して麻痺を引き起こすこともあります。

尾骨部への外傷(打撲など)や女性では分娩などが原因となることもありますが、原因不明な尾骨痛もあります。排便時や歩行時、椅子に座るなどの際に尾骨部に痛みが生じることがあります。

会陰部とは外陰部と肛門の間を指します。会陰部痛の主な症状はこの部分の痛みと不快感です。この部位には骨盤内臓器として下部消化管や泌尿器、生殖器が存在し、これらの内臓由来の痛みと筋骨格系、腰仙骨神経系の痛み、心理的要因など多種多様な原因があり、原因の特定が困難な場合があります。

主な症状は、関節の痛みと機能障害です。股関節はそけい部(脚の付け根)にあるので、最初は立ち上がりや歩き始めに脚の付け根に痛みを感じます。
進行すると、痛みが強くなり、場合によっては持続痛や夜間痛に悩まされることになります。一方日常生活では、足の爪切りがやりにくくなったり、靴下が履きにくくなったり、和式トイレ使用や正座が困難になります。また長い時間立ったり歩いたりすることがつらくなりますので、台所仕事などに支障を来たします。階段や車・バスの乗り降りも手すりが必要になることがあります。

高齢者になるほどは発症しやすくなります。主な症状は膝の痛みと膝に水がたまることです。初期では立ち上がり、歩きはじめなど動作の開始時のみに痛み、休めば痛みがとれます。中期には正座や階段の昇降が困難となり、末期になると、安静時にも痛みがとれず、変形が目立ち、膝がピンと伸びず歩行が困難になります。

帯状疱疹関連痛

全身のどこにでも発生する可能性あります。原因は神経に潜んでいた水痘・帯状疱疹ウイルスです。このウイルスが神経を傷つけるため、左右どちらかの神経に沿った痛みと、その表面の皮膚の一時的な炎症による水ぶくれと一緒に激しい痛みが発生します。

帯状疱疹による神経損傷が修復しきれないと、皮膚が治ったにもかかわらず不快な痛みが長期にわたり残ってしまう帯状疱疹後神経痛となり、一般の鎮痛薬は全くといっていいほど効かず、自然治癒・軽快もほぼ不可能となります。

その他

手術の後、傷は治ったのに(2ヵ月以上経過しても)傷周辺の表面に痛みやピリピリした感じが残ることがあります。

主に外傷(怪我や骨折、捻挫、手術の後など)が治癒した後にも痛みが長期化する疾患です。強い痛みに加え、痛みのある部位の浮腫(むくみ)、発汗障害、皮膚の色の変化、皮膚音の変化があり、関節の拘縮(固まってしまう)なども伴います。

身体の様々な部位に慢性(3ヵ月以上)の痛みと筋肉のこわばりを自覚し、特定の部位が押さえると痛みを感じる以外には他(検査など)に異常は認めず、更に治療には抵抗性で、疲労感や抑うつ症状を伴う、原因不明の病態です。

四肢全体あるいは四肢を部分的に失った後に、失った四肢の部位が傷むように感じる疾患を幻肢痛と言います。乳房切除後など、四肢以外でも発症することがあります。

医療用麻薬などの薬物によりコントロールできる痛みの他、コントロールしにくい神経の直接障害による痛み、骨の転移による痛みなどがあり、神経ブロック療法が有効なことがあります。

脳出血・脳梗塞後の体の痛みです。麻痺した側、もしくは神経症状があった側に一致して起こる痛みです。

腕・手、脚・足の血管性障害として、糖尿病性動脈硬化症、レイノー症候群、閉塞性動脈硬化症などがあります。手足の強い冷感、痛みだけでなく、進行すると皮膚の血流障害により、びらん・潰瘍、細胞が死んで皮膚が黒ずむ壊疽(えそ)に至ることもあります。神経ブロック療法による血流の促進で改善することがあります。

首・肩・背中・腰などの凝りの症状がみられることが多いです。局所的な痛みの場所に一致して、緊張やしこりを感じることがあります。押さえると周囲に拡がるような痛みを生じるポイント(トリガーポイント)があることがあります。

診察予定表

頭痛、腰痛、神経痛など、
痛みに関することならおまかせください。

診察内容

担当医師

河田 耕太郎

診察時間

診療時間

8:30 - 12:30

最終受付:12:00

14:00 - 18:00

最終受付:17:30

【休診】
木曜日及び土曜日の午後
日曜・祝日、年末年始
※ ただし、休日当番医担当の場合は診療を行います。

★ペインクリニック外科の診療は予約制です。当日受付による診療も可能ですが、御希望の時間にお応えすることが困難な場合がございます。当日受診希望の患者様は一度当院受付にお問い合わせください。

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治療方法について

河田医院で対応できる痛みの
具体的な治療方法についてご紹介します。

薬物療法

今までの痛み止めを使っても効果がない痛みには、患者様の痛みに合ったお薬を見つけて治療します。

神経ブロック療法(局所麻酔使用)

痛みの原因となっている神経の働きを抑えていろいろな痛みを治療します。また、血液の流れを改善することもあり、そういった効果で治る病気もあります。

神経ブロック療法
(高周波熱凝固法、パルス高周波法、神経破壊)

高周波熱凝固装置や神経破壊薬を用いた神経ブロック療法です。局所麻酔による神経ブロック療法と比較して、長期的な効果が期待できる神経ブロック療法です。     

低侵襲手術療法

椎間板内をプラズマ波で治療する方法やカテーテルを使用して神経の癒着を剥がしたりする治療方法があります。

物理療法

超音波刺激や温熱療法といった物理療法を行っています。

備えている設備

院内に備えている設備と
その役割についてご紹介致します。

多目的デジタルX線(レントゲン)
TVシステム(Cアーム型X線透視装置)

治療精度を上げる

透視装置を使用することで、安全かつ確実に神経ブロックを行うことができます。高画質のライブ映像でリアルタイムに施術することが可能であり、痛みの原因となっている神経やその周囲、関節などを確認でき、痛みが発生する元をダイレクトに治療できます。

超音波診断装置

ライブ映像を見ながら痛みの根源にアプローチ

X線透視下神経ブロックと同様に、神経や関節のほか筋肉、腱、血管等を直接観察しながら診断・治療することが可能です。

高周波熱凝固装置(リージョンジェネレーター)

より専門的な神経ブロック療法

神経ブロック療法における高周波熱凝固法(RF)やパルス高周波法(PRF)を行う際に使用します。Cアーム型X線透視装置や超音波診断装置と共に使用することで、通常の神経ブロック以上に専門的な痛み治療が可能となります。

L’DISQ PLASMAX

最新医療

椎間板内の治療に使用する機器です。この装置は2019年3月から日本国内で使用可能となった最新の医療機器です。プラズマ波を使用し、椎間板の治療を行います。主な対象疾患として、椎間板ヘルニアがあります。

イオン浸透式麻酔装置

針を使わない局所麻酔

局所麻酔を塗るだけでは、薬は簡単に浸透しません。そこで、微弱な電気の力により、局所麻酔を浸透させやすくするのがこちらの機器となります。この治療は、針を使用しないので、注射針での刺す痛みがありません。